インドと中国が金需要大国に - 7 June 2011
初心者にも分りやすい金のブログとして、ワールドゴールドカウンシル日韓地域代表豊島逸夫氏にも推薦されている、「はじめての金読本」において、ワールドゴールドカウンシルより発表された2011年第1四半期の金需要レポートで見られる、インドと中国の現状および動向が解説されています。

過日、2011年第1四半期の金需要が、ワールドゴールドカウンシルより発表されましたので、要点を選りすぐって紹介しておきます。
第1四半期の金需要は、金価格が最高値を更新するなか前年同期比11%増加して981.3トンを記録しました。このうち、宝飾品が前年同期比7%増加して556.9トンに、投資が同26%の増加して310.5トンになりました。
地域別の需要をつぶさに見ると、インドと中国がダブル・エンジンとなって牽引していることが分かります。
●宝飾品では
インドが12%増の206.2トン、中国は21%増の142.9トン、両国の合計は、宝飾品全体の62.6%にのぼります。
●金地金・金貨では
インドが8%増の85.6トン、中国は123%増の90.9トンに。両国の合計は、金地金・金貨全体の48.2%に相当します。
さて、ここで金需要動向を理解する上で、覚えておいていただきたいことが三つあります。
ひとつは、アジア中東地域の宝飾品は、都市部を除いて、20Kや22Kといった高品位アイテムが多いことです。同地域の庶民にとって、こうした高品位の宝飾品は、半ば「資産」としての位置づけにあるということです。金価格が高騰するなかで宝飾品需要が増加しているのは、経済成長によって購買力が増加したことと共に、インフレヘッジの意味が強いと見ておく必要があります。
もうひとつ新興国で金需要が増加している背景は、国内でインフレが進行していることと同時に、ユーロ圏での信用リスクに対する懸念が続いていること、中東・北アフリカ情勢不安が長期化しそうなこと、そして米国ドル離れが進んでいることが挙げられます。
そして、中央銀行による金準備増強の動きも見逃せません。第1四半期だけで昨年一年分より多く、129トンの買い越し。ドル離れと資産分散の過程で、金準備増強が続いています。
最後に供給は、新産金が前年同期比9%増の653.9トンに。リサイクルは5.7%減の347.5トンに留まっています。おそらく、さらなる高値期待が背景にあるのでしょう。
いずれにしても、金市場においてインドと中国は、今後ますます大きな存在になっていくことが予想されます。とくに中国の金市場は拡大成長が始まったばかりです。両国がリスク要因になるのは、まだ遠い先のことでしょう。
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経済アナリスト、そして金市場の第一人者の豊島逸夫氏にも推薦されている金のブログ「はじめての金読本」より。








