スタンダードバンク金相場予想 - 22 September 2011

スダンダードバンク東京支店長の池水雄一氏が、今週はスタンダードバンクの金相場予想を「池水雄一のディーリングのすべて2」で解説しています。

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先週、Standard Bankが新たな金相場予想を発表しました。今週はその要旨を書きます。

「価格予想」

・ゴールドは今後も堅調な推移を予想。2011年第三四半期は1730ドル、そして第四四半期は1885ドル。2012年は不況の恐れが残り、ゴールドのボラティリティの高さも相まって、2000ドルをつける可能性もあろう。

・長期的には2014年に価格下落の可能性あり。マクロ経済の環境が好転し、実質金利が上昇することがその予想根拠。しかしながらもし下落したとしても、インドと中国を中心とする投資と宝飾需要により下落幅は緩和されるであろう。

「インフレ調整後の金価格」

・1980年1月21日につけた850ドルという価格を、インフレ調整して計算すると現在では2195ドルということになる。上記の二つのチャートは、インフレ調整後の歴史的ゴールド価格である。

・多くのアナリストが、ゴールドの強気相場はこのインフレ調整後のゴールドプライスが1980年のレベルまで上昇すると終わるという意見であり、1980年に850ドルでゴールドを買った投資家は、2195ドルで売ってようやく損が出ないということになるという。

・一つ不安があるとすれば今年に入ってから38%も上昇した(1370ドルから1881ドル(8/23)その価格上昇の速度である。1980年は260%上昇したあと18ヶ月で46%下落した。現在のゴールドは米国と欧州の経済状況好転のタイミングがその価格の動きの鍵となっており、それ故にリスクはダウンサイドにある。

「世界の資金流動性と金価格」
・2012年は不況の恐れがあり、その上にFRBが2013年半ばまで低金利を続けることを表明しているということから、金価格が上昇すると予想する。米国と欧州が不況に入る可能性は過去三ヶ月で30%から50%に上昇したと考え、不況下ではゴールドは20%の上昇の可能性があるとし、1800ドルから2200ドルまで上昇すると考える。

・上のチャートは世界資金流動性とゴールド価格の関係である。世界に供給される資金が増えれば増えるほど、ゴールド価格は上昇している。特に2008年の経済危機以降はそれが明らかである。世界の資金流動性はこの後も2011年は20%、2012年には18%の増加を予想する。そしてそれが正しいとすれば世界流動性のラインは2012年終わり頃には天井をヒットし、その後下落、ゴールド価格も下落に転じる可能性がある。
以上

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池水雄一, 22 Sep '11
池水雄一さんのユーザアバター

貴金属ディーリングの世界でも第一人者である池水氏は、上智大学を卒業後、住友商事、クレディ・スイス、三井物産、スタンダードバンクと貴金属ディーリングに一貫して従事し、現在はスタンダードバンク東京支店長。Oval Next Corp.サイトで市場分析ブルース(池水氏のディーラー名)レポートも掲載。