ニュースレター(20/01/2012)1653ドル - 21 January 2012
週間市場ウォッチ
本日金価格は、ロンドンPM Fixがトロイオンスあたり1653ドルと先週金曜日より1%上げています。
今週の主要イベント及び市場の動きは下記のようになります。
前週金曜日ニューヨーク市場終了後にS&Pが最高格付けトリプルAを保有していたフランスとオーストリアを含む9カ国の格付けを格下げしたことから、この格下げのニュース前に市場に広がった噂では株式市場及び金価格は下げたものの、その後ニュースが発表された後は大きな動揺なく、週明け16日は始まることとなりました。
また、週明け16日に行われた、フランスの短期債の入札は、利回りが前回から低下するなど良好なものとなり、ユーロは上昇し、金も値を上げることとなりました。
同日、先週暗礁に乗り上げたギリシャの債務交換案に関して、ギリシャ政府と債権団は再び交渉を開始しました。
英国市場が終了した後に、S&Pが欧州金融安定基金(EFSF)の格付けをAA+へ引き下げたことが伝えられましたが、米国は、同日キング牧師の誕生日を祝う祝日であるため、市場全体は静かなものとなりました。
17日は、アジア時間に発表された中国2011年第四四半期のGDPが8.9%と前回9.1%から下げたものの予想を上回り、同国12月小売売上高も、前年比18.1%と前回及び予想を上回り、12月鉱工業生産もまた12.8%と予想及び前回修正値を上回るものとなりました。中国GDPの伸び率が9%を下回ったのは2009年半ば以来ですが、それぞれの主要データの結果が予想を上回ったこと、また中国政府が、金融引き締めから緩和へと政策を変更させることを期待させるものともなり、リスク回避が緩和され、ユーロ及びオセアニア通貨に買い戻しが入り、アジア株、金も上げることとなりました。
その後発表されたドイツ1月ZEW景況感指数は、-21.6と前回の-53.8から大きく改善し、この上げ幅は記録として残るものでは史上最高となりました。
また、同日発表された英国貴金属調査会社トムソン・ロイターGFMS社の2011年金需給の最新レポートでは、同社が2012年後半に金価格が2000ポンドに達することを予想していることが明らかになりました。このレポートの概要は、「トムソン・ロイターGFMSが、2012年後半に金価格は2000ドルへ達すると予想」と「2011年金供給量:トムソン・ロイターGFMS最新レポート」をご覧ください。
18日は、下記の点から全体に市場の警戒感が弱まり、ユーロが戻し、株式市場と貴金属が上げることとなりました。
- 国際通貨基金(IMF)が、ユーロ圏債務危機の悪化から世界経済を守るために、融資能力を増強する計画であることが伝えらたこと。この調達額は、最大5000億ドルを目指すとのこと。
- S&Pによってジャンク債に格下げ後行われたポルトガル国債の入札が滞りなく行われたこと。
- ギリシャの債務削減に関する話し合いが合意に近づいたことが伝えられたこと。
また、市場に大きな影響は与えませんでしたが、米国格付け会社フィッチがギリシャが3月20日に期限を迎える145億ユーロ(約1兆4200億円)の国債を償還できる可能性は低く、債務減免で民間部門と合意をしようとしている行為は、デフォルトに相当するというコメントが伝えられています。
その他のニュースとしては、インド政府が、金に2%、銀に6%の輸入税を実施することが発表されました。
19日は、S&Pの格下げ以来初のフランスとスペインの中・長期債入札が行われ、調達コストが格下げ前から低くなるなど順調であったことなどから、ユーロが上げ、金も上げることとなりました。
その後発表された、米国経済データの1/14までの週の新規失業保険申請件数が35.2万件と前回修正値40.2万件から大きく改善したこともあり、ドル高が進むと予想した売りが金市場にでた模様で、金価格が下げることとなりました。
同日のニュースとしては、中国工商銀行の純金積み立て口座が233万口座となったことが、スタンダードバンク東京支店長池水雄一氏のツィートで伝えられています。この純金積み立て口座は、2010年4月に販売が開始され、この口座において現時点までに買われた金の合計は、22トンとなったとのことです。
20日は、ギリシャ債務問題の協議を見守る中、金価格はロンドン時間午前中下げることとなりました。その後、ロンドン時間午後にギリシャ債務交換協議が、本日中に初期合意の可能性があると主要メディアが伝え、ユーロが戻し、金及び株式も上げることとなりました。
本日の金市場関連ニュースは、次の通りです。
- ファイナンシャルタイムズによると、先月行われたECBによる3年もの資金供給オペレーションでは、国別にイタリアの銀行が最も多く利用し、ここで貸し出された4890億ユーロの内、総額500億ユーロ以上となったとのこと。
- トルコの中央銀行が、国内銀行が金を預金準備率に利用することを許可したことから、トルコ国内銀行の金保有量が10月と11月の63トンから179トンに増加したことが、仏銀行Natixisによって伝えれられています。
BullionVaultニュース
今週、フランスで一般投資家によって最も購読されている経済紙「Mieux Vivre Votre Argent」で、ブリオンボールトのサービスが、現物金及び銀地金投資の最善の方法として紹介されました。
この経済紙において、金・銀地金取引会社8社を、費用、商品、情報、ウェブサイトの使い易さを総合評価、比較した記事で、ブリオンボールトを「オンライン金市場のパイオニア」と紹介し、価格の透明性について下記のように言及しました。
「取引費用は、この評価された企業の中でも最も低い。ウェブサイトには十分な情報があり、使い易さは卓越している。」
この3ページにわたる特集では、8社がそれぞれのカテゴリーで評価され、ブリオンボールトフランス語サイトは、最も高い格付けの4つ星を得ました。
この記事全文(フランス語)は、「Mieux Vivre Votre Argent」の購読者であれば、下記のリンクでご覧いただけます。
http://votreargent.lexpress.fr/
また、先週金曜日には、S&Pによるユーロ圏諸国の格下げ後の市場について、弊社リサーチ主任エィドリアン・アッシュの分析が、米国投資ニュースサイトのTheStreet.comで取り上げられました。
ここで、エィドリアン・アッシュは、長期にわたる金の需要は引き続き高いものがあると述べ、金価格へのマイナスのリスクとしては、中国経済の行方、インドの需要(ルピー安による)、債務問題の悪化などを挙げています。
この記事全文(英語)は、下記のリンクでご覧いただけます。
http://www.thestreet.com/story/11375533/1/gold-prices-lose-steam-as-doll...
今週の市場分析ページには下記の記事が掲載されました。
- ブリオンボールトリサーチ主任エィドリアン・アッシュの「金融危機以来の金投資と投資信託の投資収益率比較」
- スタンダードバンク東京支店長池水雄一氏の「Bloombergの相場予想」
- ブリオンボールト・リサーチ部門による「トムソン・ロイターGFMSが、2012年後半に金価格は2000ドルへ達すると予想」と「2011年金供給量:トムソン・ロイターGFMS最新レポート」
また、今週の主要経済指標の結果及びその解説は下記のリンクでご覧いただけます。
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