ニュースレター(27/01/2012)1726ドル - 27 January 2012
週間市場ウォッチ
本日金価格は、ロンドンPM Fixがトロイオンスあたり1726ドルと先週金曜日のPM Fix価格より4.2%上げています。
今週は25日水曜日にFOMCが政策金利を低金利で2014年終わりまで据え置くこと、また、記者会見では更なる金融の量的緩和(QE3)を示唆するコメントがあったことなどから、金が大きく上げることとなりました。これは、一日(水曜日のPM Fix価格から木曜日のAM Fix価格)の上げ幅としては、昨年12月初めに主要中央銀行(日本、米国、英国、欧州、カナダ、スイス)が資金供給の協調対応を行うことを発表した際以来の水準となっています。
それでは、今週の主要イベント及び市場の動きは下記のようになります。
週明け23日は、ギリシャ債務協議が合意に近いという主要メディアの報道を受けて、市場の懸念が後退しました。また、EUが7月1日からのイランの原油輸入禁止に合意するとの報道もあり、米国債相場が下げ、株式市場が上げ、金も上げることとなりました。
24日は、ギリシャ債務協議が難航していることが伝えられると共に、IMFの世界経済見通しを3.3%と前回4.0%から引き下げ、ユーロ圏においては-0.5%と2.1%から引き下げたことも伝えられ、市場にギリシャ破綻への憂慮と共に経済の先行き懸念が広がり、流動性を確保するためにドルが買われ、リスク資産とみなされる株式と共に金も売られることとなりました。
25日は、同日ロンドン時間夕方に行われるFOMC政策金利発表及びその後の記者会見を市場が待つ中、ロンドン時間中は、ギリシャの債務協議が続けられる中、ECBが債務再編に応じないことなども伝えられ、ユーロが下げ、金が売られました。
ロンドン時間17時半に発表されたFOMCによる政策金利は、0.25%と据え置かれること、また、FOMC終了後の声明では、政策金利を「少なくとも2014年遅くまで」異例な低水準で維持する意向を示したため、金価格はトロイオンスあたり1651ドルから1711ドルまで急騰することになりました。
低金利、つまりは実質金利がゼロというように、貯蓄している資産が目減りする状況下では、金利を生まない金は投資資産としての強みを見せます。また、2%のインフレ目標を導入することも発表し、記者会見で、バーナンキ議長が 「is prepared to provide further monetary accommodation(更なる経済政策を行う準備がある)」と述べたことからも、金融の量的緩和を示唆したと市場は理解し、金が買われることとなりました。
26日は、FOMCの発表の影響から、ドルが売られ継続金が買われました。
その後、ロンドン時間午後に発表された米国経済指標の12月新築住宅販売件数が4ヶ月ぶりに減少し、しかも通年で統計が始まった1963年以降の最低水準となったため、株式市場が下げ、金も多少戻すこととなりました。
27日は、ギリシャの債務協議を見守る中、1717ドルから1733ドルの狭いレンジで推移しています。
また、同日ポルトガルの国債利回りが急騰しています。先月S&Pによってジャンク債(投機的水準)へと格下げされて以来、10年物国債の利回りが15.4%と最も高いレベルとなりました。また、これはユーロ導入以来の最高水準でもあります。
市場のニュースとしては、仏銀行のSociete Genreraleのヘッジファンドの動向を見ている部門が、多くのヘッジファンドが過去に見られない規模でユーロの空売りをしていると述べたことがファイナンシャルタイムズで伝えられています。
BullionVaultニュース
今週弊社は、英国民放テレビ局のITVの日中の主要番組「Alan Tichmarsh Show」で紹介されました。ここでは、銀行以外で投資する方法が取り上げられ、MoneyMagpieウェブサイトの運営者で経済コメンテーターのJasmine Birtles氏がブリオンボールトを推薦しました。
この記事の日本語概要は、こちらでご覧いただけます。
また、今週初めに金価格が下げていた際25日水曜日に、その背景を解説した弊社リサーチ主任のエィドリアン・アッシュのコメントが、ロイターとダウジョーンズグループのMarketWatchで取り上げられました。それぞれ下記のリンクで記事全文(英語)でご覧いただけます。
- ロイター「連邦準備制度理事会を前に、金は二日目の下げを見せる」
- MarketWatch「金が、ドル高から1665ドルを切る」
ここでは、中国の旧正月の休暇などで1月は市場参加者が少ないこと、また、市場参加者の中でも方向性が見出されずにいることなどをコメントしています。
本日、弊社グローバル・ビジネス・デベロップメントの責任者である、スティーブ・コゥエルが、米国のをIRA(個人退職貯蓄制度)を利用した金投資方法を、米国の年金管理会社と共に説明する、ウェブセミナーが行われました。この詳細(英語)は、下記のリンクで登録していただくと、ご覧いただけます。
https://www3.gotomeeting.com/register/847327318
また、弊社リサーチ部門研究員ベン・トレイラーが先週より、一週間の金市場をYoutubeで解説しています。これも、現在は英語のみでお届けしていますが、下記のリンクでご覧いただけます。
http://www.youtube.com/watch?v=Of8PrO3w5Vc&feature=youtu.be
今週弊社市場分析ページには、下記の記事が掲載されました。
- 弊社リサーチ主任エィドリアン・アッシュの「2012年金相場における3つのリスク要因」
- スタンダードバンク東京支店長池水雄一氏の「GFMS Gold supply and demand in 2011」
- 弊社リサーチ部門による「日本において昨年来金貨の需要が高まる」「イランへの経済制裁が金取引へも」
今週の週間主要経済指標及びその解説は下記のリンクでご覧いただけます。
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