ネット利用者の一割が金に関心あり - 29 September 2011

初心者にも分りやすい金のブログとして、ワールドゴールドカウンシル日韓地域代表豊島逸夫氏にも推薦されている「はじめての金読本」において、ネット利用者の金への関心度を調査した結果が解説されています。

ネット利用者3万人を対象にした、金融商品と金商品に関するアンケート調査結果をつぶさに見る機会を得ました。これから折りに触れ、差し障りのない範囲で、いくつか紹介してみるのもいいかなと思っています。さしずめ今回は、その第一弾といったところでしょうか。

ネット利用者に限りますが、10人に1人が、金地金、金貨、純金積立に強い関心を示していることが判りました。ここでいう「強い関心」とは「今後取引してみたい」という積極的な気持ちを持っているというほどの意味です。この調査で見る限り現在金取引を行っている人は、2~3%に過ぎませんから、潜在的には、その3~4倍の人が、多少なり買い意欲を抱いているということになります。ですから、たかが10人に1人と思うなかれ。ちなみに、国債地方債・社債や外貨預金・外貨MMFでも強い関心を示しているのはわずか11%程度です。

さて、これまでも何度か紹介してきましたが、英国の貴金属調査会社GFMSの金需給報告書によれば、日本の民間金投資需要は、2005年まで四半世紀に渡って、じつに高い水準で買越し状態が続いていました。世界的に「金売り・ドル買い」が続いた1990年代にも、日本人はコツコツ金を買い続け、なんと驚くなかれ、金需要大国インドを上回った年さえ何度もありました。平均して毎年50~60トンの買越しが続いていましたから、さぞや欧米市場は驚いていただろうと思います。

ところが、金価格が高騰した2006年から日本はネットで売越しに転じ、その反対に世界的には、「ドル売り・金買い」のトレンドに転じています。

欧米先進国の個人は通貨不信から金を買い始め、新興国では中央銀行が通貨分散の観点から、そして個人はインフレ懸念から金を買っています。世界で金を売越しているのは日本だけです。

しかし、こうしたネット利用者の調査結果を見ると、日本の個人の金投資需要も、いずれ、持ち直すことになるかも知れないという気がします。けれど、日本が数年後ふたたび買越しに転じるとしたら、その時期は、ひょっとしたら金価格がピークを迎える時期とぴったり重なり合うことになるかも知れません。

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経済アナリスト、そして金市場の第一人者の豊島逸夫氏にも推薦されている金のブログ「はじめての金読本」より。