三大通貨建て金価格 - 24 November 2011
初心者にも分りやすい金のブログとして、ワールドゴールドカウンシル日韓地域代表豊島逸夫氏にも推薦されている「はじめての金読本」において、ドル建て、ユーロ建て、円建て金価格を、それぞれの通貨価値の下落という視点で解説しています。


欧州の債券不安がいよいよスペインに伝染しました。スペイン国債の利回りは一時7%台まで急騰したとか。次はフランス、などと囁かれる始末です。米国も欧州もいまだバブル崩壊過程の初期段階、日本の90年代初めの段階にあるようにしか思えません。
今回は、金価格が長期上昇を始めた2001年1月から直近2011年11月半ばまでのチャートをご覧いただきます。ただし、通常のチャートではなく、2001年1月4日付のドル建て、ユーロ建て、円建て、それぞれの価格を100として指数化したものです。
このチャートを見ると一目で分かりますが、ドル建て金価格の動きが際立ち、600~700まで上昇。とくにサブプライム・ショック、リーマン・ショックを経て、上昇カーブがぐぐっと立ち上がっているのが分かります。円建て金価格は2007年までドル建てに並走していましたが、リーマン・ショック以降、一気に引き離された格好です。ユーロ建て金価格は比較的穏やかに推移していましたが、やはりリーマン・ショックを契機に角度が付いています。
どの通貨をとっても金価格は上昇しているわけですが、以前にもお話したように、これは視点を変えてみれば、ほんとうに金の価値が上がっている結果なのか、ドル、ユーロ、円がともに価値が下げている結果なのか、なんとも判断が難しいところと言わなくてはなりません。
おそらくこの先も当分の間、ドルもユーロも円も、金融緩和を継続することが予想されます。それは結果として通貨安競争につながっていきますから、あるいは苛烈なインフレにつながるかも知れません。もちろん、そんなことになって欲しくはありませんが。
金価格が上がることは既保有者にとって嬉しいこと、おそらく喜ばしいことに違いないのでしょうが、しかし、何度もお話しているように、金価格の上昇とは、人間社会から「信頼」が失われつつあることの現れなので、手放しで喜んでばかりもいられません。それがハイパーインフレの前触れであるならば、なおさら肚を括って将来に備えなければならないと思います。
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経済アナリスト、そして金市場の第一人者の豊島逸夫氏にも推薦されている金のブログ「はじめての金読本」より。









