中国の金輸入が2011年に急増 - 8 February 2012
本日、香港統計局のデータが発表され、中国が香港から輸入した金の総量が、428トンと史上最高値となり、2010年の119トンから3倍以上となったことが報告された。
また、中国の金輸入総量については、先週クレディスイスによって、2011年に490トンと前年比倍増したことが伝えられている。
また、中国における2011年の金産出量の総量は361トンと前年比5.9%となった。英国貴金属調査会社トムソン・ロイターGFMSのデータによると、中国は2009年にロシアを抜き、世界最大の産出国となっている。
中国の金の輸出は禁止されている。そのため、中国で産出された金及び輸入された800トンを越える金は、国内の消費者、機関投資家、中央銀行によって保有されていることとなる。
なお、世界一の金の需要国であるインドの2011年の金輸入総量は、878トンになったとボンベイ地金協会が伝えている。
また、トムソン・ロイターGMFSの2011年最新需給レポートにおいては、全世界の年間産出量は2812トンと、前年比3.8%の伸びとなったことも報告されている。
同レポートにおいては、インドに次ぐ、世界第2位の金需要国である中国の宝飾品の需要は、2011年に前年比16%伸びて500トンを超えたことも報告されている。
また、中国の一般庶民における金投資熱も高まっており、スタンダードバンク東京支店長池水雄一氏のブルースレポートでは、中国工商銀行で2010年4月から提供されているサービス、純金積み立て口座が、2.33百万口座に至ったことが伝えられている。このためにこの目的で保有されている金総量は、既に22トンとなっている。
それに対し、財務省の貿易統計によると、日本においては、2011年の金輸出量(加工品や貨幣用を除く)が、前年比34%増の122.8トンとなり、初めて100トンを突破したことが読売新聞で昨日伝えられている。
日本の金の産出量の多くは、住友金属鉱山が所有する菱刈鉱山からであり、この鉱山は1985年に採掘が開始され、1996年には累計金採掘量が83トンと、国内トップとなった。ちなみに、日本の年間産出総量は8トンほど。
そのため、日本が輸出している金の多くは、宝飾品、金貨、金地金などのリサイクルによるもの。
この傾向に対して、日本の金アナリストとして第一人者の豊島逸夫氏は、日経新聞の「豊島逸夫の金のつぶやき」のこらむで下記のように解説している。
「中国はインフレ率が名目金利を超えるマイナス実質金利状態が続いている。...マネーは実物資産に流れる。しかし、日本は実質金利が限りなくゼロに近く、消費者物価上昇率がマイナスともなれば実質金利はプラスに転じる。...ゼロ金利の銀行預金も中国のように目減りする経済環境ではない。」
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