日本が売りから買いに回る日 - 10 August 2011
初心者にも分りやすい金のブログとして、ワールドゴールドカウンシル日韓地域代表豊島逸夫氏にも推薦されている、「はじめての金読本」において、昨今の金価格の高騰により、世界でも稀に売却量が購入量を上回っている日本において、世界の一般投資家のように、売却量を上回る金の量を購入する時期はいつなのかを問いかけ、背景を解説しています。
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金価格の上昇が止まりません。長期上昇トレンドに変化の兆しは見えていませんが、NY先物の買越残高はすで警戒水域にありますから、短期的にはそろそろ調整されても不思議ではありません。それにしても昨晩のNYの相場は荒れ模様でした。
米国で景気減速が明らかになりつつある一方、欧州においては債券不安が止まらず拡大しています。先進諸国は金融緩和を継続せざるを得ず、そして新興諸国はインフレを制御できていません。
さて、今日は少し趣向を替えてみようと思います。
英国の貴金属調査会社GFMSの調査報告によると、日本の金現物投資需要の推移はこうなってます。
※数字は売買相殺したネットです。
| 世界合計 | 日本 | |
| 2001年 | 258.6トン | 72.1トン |
| 2002年 | 239.9トン | 100.0トン |
| 2003年 | 182.6トン | 42.0トン |
| 2004年 | 222.1トン | 61.0トン |
| 2005年 | 257.9トン | 37.0トン |
| 2006年 | 236.5トン | ▲47.0トン |
| 2007年 | 244.4トン | ▲56.4トン |
| 2008年 | 645.4トン | ▲39.4トン |
| 2009年 | 530.6トン | ▲30.8トン |
| 2010年 | 880.5トン | ▲50.0トン |
※ここには中央銀行等、公的機関の金準備の動きは含まれていません。
上記は民間投資需要のみのデータです。
出典:GFMS"Gold Survey 2011"
世界的には2008年のリーマン・ショックをきっかけに一気に投資需要が拡大しているにも関わらず、日本は2006年から投資需要はマイナスになっています。つまりそれだけ売り越しになっているということ。年間数十トンのマイナスが出ているのは日本独自の現象です。
ところが、某大手貴金属商の発表によれば、2011年上半期の買取量は昨年同期比で4.4%の減少。現在の高値圏でも従来ほどの活発さは見られません。
ようやくここにきて現在の金価格上昇トレンドがただ事ではないかもと気づき始めたのかも知れません。あるいは高値期待が出て来たのかも知れません。
あくまでも金読本の作者の勘に過ぎませんが、こうなると、上げ潮に乗りたいという人が増えて、ひょっとしたら数年後に、日本国内の金投資需要も、買越しに転じることになるかも知れません。
そんなことをおぼろに考えながら本日はお仕舞いです。ではまた、お会いしましょう。
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経済アナリスト、そして金市場の第一人者の豊島逸夫氏にも推薦されている金のブログ「はじめての金読本」より。








