日本の年間金輸出が100トンを超える - 8 December 2011
ブルームバーグによると、財務省の貿易統計で、今年1月~10月までの日本の金輸出量は、95.6トンと、世界有数の産金国の生産量に方を並べるほど増えているとのこと。
昨年の年間輸出量は91.7トンで、過去最高であった2008年が95.5トンであることからも、今年が過去最高の量となる。なお、今年の輸出量から輸入量を差し引いたネットベースの輸出量は、85.4トンと過去最高となる。
なお、日本は2006年から輸出が輸入を上回っている。
金の国際調査機関ワールド・ゴールド・カウンシルの森田隆大日本代表は、日本の金の輸出量が統計のある1985年以来で過去最大とした上で、「この勢いで行くと、今年は100トンを超えるだろう」とブルームバーグに語っている。
金地金の取引で国内最大手の田中貴金属によると、同社の1-9月の金地金の買取量は、56トンと前年同期に比べて4割増えたとのこと。これらの、宝飾品など買取されたリサイクル品は、地金に戻すために海外の製錬業者向けにも輸出されている。
日本から金が向かう先は、香港やタイやシンガポールなどの経済発展が著しいアジア諸国。
ファイナンシャルタイムズが先月伝えたところによると、世界2位の金の需要国である中国は、その需要増により、香港からの金輸入が記録的なレベルとなっている。
それによると、中国は今年9月に香港から56.4トンの金を輸入したとのこと。これは、昨年同月比6倍となっている。また、7月からの3ヶ月間においては、約140トンの金が輸入されている。ちなみに、昨年一年間の香港からの金輸入量は120トン。
ボンベイ貴金属組合(Bombay Bullion Association)のレポートによると、金需要において世界1位のインドの2010年の輸入総量は700トンであった。
スタンダードバンク東京支店長の池水雄一氏は、「「産金国でもないのに輸出している国は日本だけ」と語っている。また、その要因として、金アナリストの第一人者の豊島逸夫氏は、「日本のように実質金利がゼロかプラスであればマネーがモノに強く流れるということにはならない。逆に言えば金が買われている国の場合は実質金利がマイナスである面が共通している」と言及している。
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