旺盛な中国金需要の背景 - 29 June 2011

初心者にも分りやすい金のブログとして、ワールドゴールドカウンシル日韓地域代表豊島逸夫氏にも推薦されている、「はじめての金読本」において、世界第二位の金需要国で、その需要が急増しているの中国現状が解説されています。

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ギリシャのデフォルトが目前に迫ってきました。欧州発の金融危機を固唾を飲んで見守っている状況です。

さて、今週も先週に引き続き、中国の金需要の話です。とくにここ2、3年、その増加ペースが上がっていますが、そこにはやはり歴史的、文化的な背景があるようです。ワールドゴールドカウンシルのwebサイトから、中国についての記述を拾って、ざっとまとめてみましょう。

●歴史や文化に根づいている

中国で、金は、古代より幸運と深く結びついたもので皇帝の色ともみなされて来たそうです。地位の高い人は伝統的に金の宝飾品を身に付けて来たし、金の工芸品は贈り物として高い価値が認められてもいます。子供が生まれた時に、毎年の誕生日に、あるいは新年の贈り物に金製品を用いることは伝統的にあるし、婚礼の装飾品としても不可欠とのことです。

新興国市場で差し迫ったインフレへの恐怖

原油や穀物など資源価格の上昇によって、中国など新興国市場ではじわじわインフレが進んでいます。そこで歴史的にインフレに対するヘッジの役割を果たし、富を守る役割を果たしてきた金に資金がシフトしています。

中国人民銀行は金に関してポジティブ

中国は現在、世界で6番目の金準備保有国ですが、外貨準備に占める金の割合はまだわずか1.6%に過ぎず、先進国に比べれば非常に低い水準に留まっています。その中央銀行である中国人民銀行は最近のレポートでも金需要に関してポジティブな考えを表明しており、今後も金準備を積み上げていく可能性は大きいと思われます。

●資産分散の選択肢として注目

リーマン・ショックによる世界的な景気後退の衝撃は、中国の経済成長によって緩和されて来た側面があります。しかし、それが結果として中国株式不動産など資産部門の過熱を生み出しても来ました。過熱を冷やす方向に政策誘導されているものの効き目は薄く、とくに東側沿岸の不動産市場における価格急騰により、バブル崩壊のリスクが懸念され始めています。政府は他分野へ資金分散を誘導してきており、その結果、中国の人民は資産分散のひとつの選択肢としても金に着目。中国の金需要が旺盛な要因の一つとなっています。

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経済アナリスト、そして金市場の第一人者の豊島逸夫氏にも推薦されている金のブログ「はじめての金読本」より。