金の価値を見直す中央銀行 - 9 December 2011

初心者にも分りやすい金のブログとして、経済アナリスト、そして金市場の第一人者の豊島逸夫氏にも推薦されている「はじめての金読本」において、先週に引き続き金の需給を中央銀行の動向において解説しています。

主要中央銀行が協調してドル資金供給に動く一方で、こんどは一転、英国中央銀行総裁が、「ユーロ危機に備えよ」と警告して話題になっています。つまるところドル資金供給は一時凌ぎにすぎない、ユーロ危機は拡大の一途という認識ですね。

さて、前回に引き続き、今回も金需要についての話です。

先月発表されたワールドゴールドカウンシルの第3四半期のGold Demand Trend(金需要トレンド)に、興味深い一文があったので紹介しておきます。詳細はまだ明らかになっていませんが、この第3四半期に、中央銀行によって148トン金が購入されたとのことです。複数の中央銀行が購入したと推測されています。

中央銀行のことですから、これはいわゆる投資とは色合いがまったく異なります。あくまで外貨準備資産に占める金の比率を上げる行為です。ユーロの比率を下げ金の比率を上げた可能性はありますね。アジア中東中南米のどこかの国が買ったのでしょうが、近い将来IMFから事実が公表されるのを待ちましょう。

最後に、参考までに、2011年1月ー9月の中央銀行の金購入・売却のデータを以下に掲載しておきます。ただ、ここには先の148トンの大半は反映されていません。ワールドゴールドカウンシルから第4四半期のデータが公表される段階で更新されることになると思われます。

それにしても、1990年代に金売却の主犯だった中央銀行が購入サイドに回った意味は決して小さくありません。ユーロ危機の展開次第で金は下押しする可能性がありますが、実際、足元で金市場には弱気が漂っていますが、こうした中央銀行の動きは、金の価値が見直されている証し、ということをここで再確認しておくと良いでしょう。

f:id:kuma-to-hachi:20111203161011j:image

 

(公的保有データ出典)

IMF+World Gold Council

********************

資産保護のために金の購入をお考えですか。英国女王賞を受賞した、オンライン金取引において世界一の実績を持つブリオンボールトでは、日本のお客様にスイスでの金保管サービスを提供しています。

経済アナリスト、そして金市場の第一人者の豊島逸夫氏にも推薦されている金のブログ「はじめての金読本」より。