金はリスクヘッジ資産です - 18 May 2011
初心者にも分りやすい金のブログとして、ワールドゴールドカウンシル日韓地域代表豊島逸夫氏にも推薦されている、「はじめての金読本」で、金がリスクヘッジ資産であることを解説しています。

中国がインフレ抑制の目的で預金準備率の引上げを発表。昨晩は、金も銀も大きく売られて下落しましたが、結局、下値を再確認して元のレベルまで回復しています。先物の売り vc 実需の買いという、お馴染みの展開に。
さて、震災によって被った甚大な被害を目の当たりにして、さらに福島原子力発電所の機能不全という事態を通して、あらためて私たちは、ひとつ貴重なことを学びつつあります。想定されるリスクはヘッジ*1しておくものだということ、そしてリスクは分散させておく必要があるということです。
たとえばリスクを低く見積もって初期投資を抑制したり、効率を優先して生産現場を集中させたりすれば、コストは減って利益は目に見えて上がるかも知れません。しかし、そのうちに期間利益の最大化が至上命題になり、やがて自分たちに都合の良い未来が描かれることになり、いつしか感覚が麻痺してリスクは忘れ去られて行きます。大きなリスクに見舞われるのは、往々にしてそんな時です。
それと同じような感覚で、儲かるらしいという自己都合で、株式投資や商品投資を始めるひとがいます。そういう人にかぎって結果を早く求めたがる傾向があり、挙げ句の果てに信用取引やら先物取引に手を出すことになる。そして何倍ものレバレッジをかけるような綱渡りをする。リスクをヘッジした上での「怖いものなし」ならまだしも、リスク感覚のない「怖いもの知らず」は無謀というものです。
これまでも金読本では何度もお話してきたように、資産としての金の第一の役割は、リスクのヘッジにあります。金は、将来の万一に備えて保有するヘッジ資産です。
金については、明日価格が上がるか下がるかではなく、あくまで、通貨価値が下落するかも知れないリスク、円安に転換して物価が急騰するかも知れないリスク、信用不安でペーパー資産が紙くずになるかも知れないリスク、などに備えて保有するものと心得ておきましょう。
ヘッジファンドの雄、ポールソン&カンパニーでさえ、金は通貨価値下落リスクのヘッジとして保有しているといいます。嵐などというものはいつやってくるか分かりませんからね。
*1:保険をかけておくという意味
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経済アナリスト、そして金市場の第一人者の豊島逸夫氏にも推薦されている金のブログ「はじめての金読本」より。








