GFMS Gold supply and demand in 2011 - 26 January 2012
スタンダードバンク東京支店長の池水雄一氏が、「池水雄一のゴールドディーリングのすべて2」で、先週発表されたトムソン・ロイターGFMS社の金需給最新レポートをまとめ、解説しています。
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先日GFMSから2011年のゴールドの需給のまとめが出ました。今週はこれのまとめを見てみましょう。
・世界の鉱山供給は前年比3.8%の伸びで2812トン。これは過去最高。
・ゴールド生産コストは14%上昇して628ドル。これは主な生産国の通貨がドルに対して上がったことが主な要因。またゴールド価格の上昇も採掘権や関連した税金のコストを上げる要因となった。
・世界の四大鉱山会社である Barrick Gold、Newmont Mining、Anglo AshantiとGold Fieldsの四社はすべて昨年は2010年よりも生産量が減少。トップ10鉱山会社の中ではKinross Goldが前年比12%と最大の伸び。
・鉱山会社の先売りヘッジポジションは増加。1-9月で18トン。
・CBGA調印国(年間400トンに売却量を制限)のゴールド売却量は極端に低いレベルに。中央銀行のゴールド売却は59トン。最大の売り手はリビアであり、フィリピンとドイツが少しづつ。しかしネットベースでは中央銀行セクターは大きく買い越しとなった。
・歴史的高値圏にもかかわらずスクラップの供給は減少。例外的なのは欧州。12%の増加で383.5トンは過去最高。インドのスクラップ供給は約30%の急減。
・宝飾需要は1.9%の減少で1979トン。ゴールド価格の急上昇がとくに第三四半期の需要を押し殺した。
・世界一の現物需要のあるインドの加工用需要は前年の過去最高のレベルから3%減少。2011年はそれでも昨年に続いて1968年から二番目の需要の強い年となった。
・中国の宝飾加工の需要は非常に強く16%伸びて500トンを越えた。中国の宝飾需要は2005年から倍以上に伸びた。これは収入の伸び、都市の都会化、そして最近のインフレへの恐れが背景にある。
・欧州の加工需要は6%下落。大陸で最大の宝飾輸出国であるイタリアは18%もの下げを記録。米国の宝飾需要は10%の減少で10年連続の下げとなった。
・トルコのゴールド輸入は88%増加で80トン。宝飾販売自体は19%の下落となったが、現物投資需要が大きく伸びた。
・ゴールド現物投資は36%伸びて1194トンに。インドは282トン買い、記録となた。ヨーロッパではドイツ語圏で特に需要が強く、これは欧州経済危機が原因であった。
・2011年の投資需要は2010年の501トンから大きく減少し、41トンに終わった。
・中央銀行は昨年430トンものゴールドを購入。1964年以来最大の買いに。メキシコが最大の買い手で、2月から4月の間に100トン購入。ロシアが第二位で11月末までの購入量は87トン。
以上、需要と供給の要点でした。この中でも注目すべきはやはり中国での需要の急増と中央銀行の購入だと思います。この二つだけでもほぼ1000トンもの 「新たな」ゴールドの需要が生まれたことになります。ゴールドの価格が大きく下がらない理由がここにあるのではないでしょうか。
以上
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貴金属ディーリングの世界でも第一人者である池水氏は、上智大学を卒業後、住友商事、クレディ・スイス、三井物産、スタンダードバンクと貴金属ディーリングに一貫して従事し、現在はスタンダードバンク東京支店長。Oval Next Corp.サイトで市場分析ブルース(池水氏のディーラー名)レポートも掲載。








