LBMAの2012年相場予想 - 11 January 2012
スタンダードバンク東京支店長の池水雄一氏が、「池水雄一のゴールドディーリングのすべて2」で、世界で最も規模の大きい貴金属市場協会であるロンドン貴金属市場協会{LBMA)による、2012年の金を含む貴金属相場の予想の解説を行っています。
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さて2012年も成人の日の三連休が終わりようやく本格的に始動した気がします。今週はLBMA(London Bullion Market Association)が年初6日に発表した2012年相場予想を紹介しましょう。
これはLBMAが会員の代表ともいえる24人から26人のアナリストやトレーダーからのアンケートをまとめたものです。プロ中のプロの意見の集約だといえるでしょう。その意見は以下の通りです。三年連続ゴールドは上昇を予想。平均価格予想は1766ドル。2012年1月第一週の価格と比べると10.2% の上昇になります。他のメタルはもっと強気で、シルバーは17.3%の上昇(33.98ドル)、プラチナは15%の上昇(1624ドル)、パラジウムは 12.3%の上昇(735.52ドル)を予測している。ただ2011年の平均価格と比べると2012年の年間平均価格はそれほど強気ではないということに なります。ゴールドに関してはほぼ同じような強気ですが、他のメタルに関してはシルバーは2011年の平均35.11ドルから3.2%の下げ。プラチナは 1720ドルに対して5.6%の下げ。パラジウムは733ドルでほぼ変わらずのレベルを予想。

ちなみに高値と低値の予想(全員の平均)は以下の通りです。

ゴールドに関して言えば、もっとも高い高値価格予想は2500ドル。もっとも低い低値予想は1200ドルでした。高値の予想では2000ドル越えを予想 した人間が26人中19人。1950ドル以上を含めるとなんと23人に達します。つまり1900ドル以下の高値を予想したのはたった2人だけで2人とも 1800ドルということでした。つまりゴールドにはほぼ全員が強気で大部分の人間が高値は2000ドルを越えると予想しています。安値も1200ドル台 が2人、1300ドル台が2人、1400ドル台が15人、1500ドル台が8人という結果でした。もはや1000ドルを割るような相場を想像している人はいないということですね。
シルバーはあまり極端な見方は少なく、総じてみんな同じようなレンジを予想しています。最高値の予想は53ドル、最安値の予想は19.20ドル。50ドル越えの高値予想が25人中6人、40ドル台が14人、30ドル台が5人。安値予想は20ドル割れは1人、あとは全員20ドル台でした。さすがに 20-50ドルレンジを大きく抜け出ると思っている人はいないようです。
プラチナは最高値予想が2120ドル、最安値予想が1250ドル。高値予想は結構ばらつきがあります。2000ドル以上の予想は3人、1900ドル台を 高値とする人が8人、1800ドル台が8人、1700ドル台が3人、1600ドル台が2人でした。逆に低値予想は非常にみんなが近いところにおいています。1200ドル台が10人、1300ドル台が12人、1400ドル台が1人、1500ドル台が1人(この人は残念ながらもうはずれていますね。)。みんな総じてプラチナの底値は1200-1300ドルで一致しているということですね。
パラジウムは最高値予測が1050ドル、最安値予測が485ドルでした。高値予想の大多数が800-950ドルの間でした。1000ドル台は1人だけ、 900ドル台が10人、800ドル台が10人、700ドル台は3人でした。安値は400ドル台が2人、500ドル台が18人、600ドル台は4人いました。
全体の印象としては、やはりプロ、実際に貴金属に携わっているの人間の集まりだけあって、非常に冷静な予想だと思います。ゴールドが5000ドルとか 300ドルとか言ったりする極端な意見は皆無。ここまでの動きからの現実的な予想として出しているのでしょう。しかしながら予想はあくまで予想。専門家が こういったからといってそのままになる保証は全くありません。昨年2011年の予想と実際のマーケットは、ゴールドとシルバーは予想以上に上昇し、PGM は予想ほど上がらなかったという結果になっています。 さて今年はどのような相場になるのでしょうか。
以上
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貴金属ディーリングの世界でも第一人者である池水氏は、上智大学を卒業後、住友商事、クレディ・スイス、三井物産、スタンダードバンクと貴金属ディーリングに一貫して従事し、現在はスタンダードバンク東京支店長。Oval Next Corp.サイトで市場分析ブルース(池水氏のディーラー名)レポートも掲載。








