Standard Bank Quarterly Preview Q4 2011: 2011年第四四半期の見通し - 12 October 2011
スタンダードバンク東京支店長の池水雄一氏が「池水雄一のゴールドディーリングのすべて2」で、スタンダードバンクが発表した今四半期の見通しのレポートを要約、解説しています。
今週は先週出たばかりのStandard Bank Quarterly Previewの要約をしてみましょう。

2011年第四四半期入りに際して基本的に第三四半期の時と考え方は変わらない。非鉄とエネルギーに関しては頭が重く、ゴールドは第四四半期にさらなる上昇があるという見方である。
過去数週間、商品価格はもはやこれから起こるであろう「不況」を織り込み済みであるのかどうかを繰り返し聞かれた。6週間前であれば、まだだ、と答えてい たろうが、しかし過去一ヶ月の激しい商品相場の動きにより、一部の商品は下落しすぎ、また他の商品はまだ落ちきっていないと考えるようになった。
政治的リスク(特に欧州)は高いままであり、現在の経済の不調はまだまだこれからであろう。ほとんどの商品に関してはあまり大きな上昇は期待できない。しかし2012年には価格上昇を見込んでいる。
・2011年第四四半期は慎重に。非鉄の上昇局面では売りたい。銅のように需要が減少していても2012-2013と供給不足が予想され、絶好の買いのチャンスを逃がしたと悔やむよりもはいいだろう。
・ゴールドはロングを維持。2011年四半期もゴールドを取り囲む状況はかわらず、世界の実質金利が低いことのみならず、世界の資金流動性が増大していること、および、実需が非常に強いことがその理由である。



・シルバーの産業用需要は2011第四四半期は、米国、欧州の景気減速のため弱いであろう。しかし中国の産業用需要は強く、またインドの結婚需要期もあ り、宝飾需要も強いと期待する。特に価格が30ドル近辺であればゴールドと同じく強い実需の買いが存在しよう。また金銀比価の観点からも、31まで上がっ たものは今は50近辺であり、比較的投資家にとっては魅力あるレベルまで下がってきている。米国と欧州の景気に左右される可能性は高いが、それでも実需の 買いが下値を支えると考える。


・パラジウムの需給は今後5年間にどんどん供給不足が増えると予想。(中国の自動車はガソリン車であり、触媒としてのパラジウムの需要は伸びる)プラチナ は供給不足になるのは2014年。現在の経済状況では需要がネックになり、2011年第四四半期に継続した価格の上昇は望めない。プラチナとパラジウムは 需要からの観点ではなく、生産コストからの視点で見るほうがいい。


以上
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貴金属ディーリングの世界でも第一人者である池水氏は、上智大学を卒業後、住友商事、クレディ・スイス、三井物産、スタンダードバンクと貴金属ディーリングに一貫して従事し、現在はスタンダードバンク東京支店長。Oval Next Corp.サイトで市場分析ブルース(池水氏のディーラー名)レポートも掲載。









